セブン&アイ・ホールディングスの決算から見えてくるのは20世紀の高度成長期に急成長したスーパーのイトーヨーカ堂と百貨店の「そごう・西武」が21世紀には通用しなくなりつつあることだ。所得増、人口増の時代には大衆消費社会が形成され、スーパーと百貨店は「一億総中流」願望の舞台装置としてフルに稼働した。

しかし、少子高齢社会となった21世期には2つの業態は、その大きさをもてあますマンモスのような存在になってしまった。